古書です。書き込み等ありません。 第3版の序より 初版発行以来20年、第2版究行以来9年を閲し、その間OEDの新補遺も第3巻まで刊行され、いくつかの注目すべき熟語辞典も出版されたので、この度全面的な改訂増補を行なうことにした。今回の第3版でも、初版からの編集方針を踏襲し強化することに努めたが、それを具体的に言えば、次のようになる。（1）新しい熟語や句義、本文に漏れた基本的な熟語や句義を広く渉猟した――その結果、約4,400の新熟語と、約1,350の新句義が加えられた。（2）見出し語の発音に米音を併記した――従来は英音のみを示していたが、この度は米音が著しく英音と異なる場合、それを英音の次に［hot］［hat］の形式で併記した。（3）前後参照をさらに徹底させて、一層引きやすくした。（4）用法指示をup-to-dateにした――主にOEDSを最後的典拠として、用法指示を全面的に見直して現代英語の実状に合うようにした。これによって、従来《米》とあったものが《もと米》とか《口・もと米》とかに訂正されたものがかなりある。《もと米》を残したのは、語の文化史を明らかにしておきたいと考えるからである。また、《豪・ニュージ》、《文》、《古風》を追加した。《文》とはFormalな句という意味であり、《古風》を加えたのは《口語》であっても《古風》な場合があるからであり、《古》Archaicと区別されている。　以上の主旨の改訂を実施した結果、200ページを越える増補が行なわれ、総1,680ページとなった。こうして本辞典の第3版は、一層時代の要求に副いうるものとなったと信ずる。参考にした辞書類は、、、